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厳島神社の社殿は、全棟が国宝または重要文化財に指定されて います。廻廊で結ばれた木造の海上建築です。緑豊かな弥山 山塊を背景に、潮の干満によりその姿を変えます。海を前景と
したその朱色の社殿の構成は、世界に例を見ないすばらしい建 造物です。 厳島神社は 593(推古天皇元)年に鎮座したと伝えられていま す。平安時代末期平家一門を初めとする京の貴紳たちの厳島社
参により広く知れわたるようになったそうです。 現在の社殿は、1207(承元1)年と 1223(貞応2)年に火災にあ っていますが、それぞれ1215(建保3)年と1241(仁治2)年再建
さました。またその後の風水害などによる破損は戦国時代の1571( 元亀2)年に修築・造営されました。そしてその姿はほとんどが 当時のままだそうです。。海上にあるため、海水に浸る床柱は
腐食しやすく、しかも潮風や台風による風蝕と倒壊の危機にさ らされています。それだけに入念な手入れが必要となりますが 、800年近く経た今も尚、平安貴族たちの見た神社と同じ神
社を私たちは目にすることができます。とてもすばらしいこと です。また反橋(そりばし)は重要文化財で、かつては重要な 祭事の際、勅使がこの橋を渡って本社内に入ったことから別名
・勅使橋(ちょくしばし)とも呼ばれていたそうです。反橋廻 廊(かいろう)廻廊は幅4m、長さは約275mです。床板の間に 目透しという隙間があり、高潮の時に下から押しあがってくる
海水の圧力を弱め、海水や雨水を海へ流す役目を果たしていま す。当時の素晴らしい知恵と建築技法を感じることができます 。 |
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