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【東新橋】 日本で最初に開業した鉄道ターミナル「旧新橋停車場」

新橋停車場

新橋駅から歩いて5分、巨大なビルの間にはどこか不似合いな異色の建物「旧新橋停車場」があります。

明治5年(1872年)に日本で一番最初に開業した鉄道ターミナルです。

鉄道ターミナルの案内板

関東大震災で焼失し、歴史と共に解体されましたが、1991年に建物の礎石の発掘調査が行われ、その遺構が1996年に国の史跡として指定を受けました。そして2003年に鉄道歴史展示室とレストランが併設され、遺構を保存・公開するスペースとしてオープンしています。

鉄道ターミナル

建物を入って左手は鉄道歴史展示室となっています。

鉄道歴史展示室

ここでは、鉄道発祥の地である汐留の歴史や鉄道の歴史を見ることができ、さまざまな企画展も無料で見学できます。建物の後方には発掘された遺構をもとに、明治期のプラットホームが再現されていました。

明治期のプラットホーム

プラットホーム手前にあるガラス張りの部分からは駅舎の基礎石を覗くことができます。その基礎石には仙台藩伊達家の屋敷の礎石などが使われているそうです。

こちらが創業時の線路を再現したものです。

線路

この双頭レールは1873年にイギリスのダーリントンで作られ、官設鉄道で利用されたあと、新潟県柏崎市の製油所で使われ、ここへやってきたそうです。

そしてこちらの『0哩標識』は1870年(明治3年)4月25日に、測量の起点となる杭が打ち込まれました。

0哩標識

それが復元・鉄道記念物に指定され、1965年に『旧新橋横浜間鉄道創設起点跡』として国の指定史跡に認定されています。

建物の半分はレストランで『銀座ライオン』さんが入っています。

銀座ライオン

歴史ある場所でおいしいビールを飲むのも一興!ぜひ高層ビルのど真ん中で歴史を感じる時間を過ごしてみるのもいかがでしょうか。

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